ネキシウムの長い効果時間とウイルス感染防御の関係

ネキシウムはプロトンポンプ阻害薬と呼ばれる胃酸の分泌を抑制することができる医薬品であり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎の治療によく用いられるものです。ネキシウムは胃壁にあるプロトンポンプに対して不可逆的に結合して胃酸の分泌を抑制することができるという特徴があり、一度プロトンポンプに結合してしまうと、そのプロトンポンプは二度と機能しなくなります。そのため、効果時間が長いというのがネキシウムの特徴として知られています。ネキシウム自体は一日一回の投与で有効であり、血液中に入った後で比較的すみやかに代謝されて排泄されてしまいます。しかし、不可逆的に結合を起こしてプロトンポンプを機能しなくできてしまうため、一日以上の長い効果時間を持つことができるのです。そういった面はとても良いのがネキシウムですが、これにはデメリットも有るのが事実です。長い効果時間があるために、長期的に服用してしまうと胃酸の分泌がほとんど行えなくなってしまい、胃の酸性度が大きく低下してしまうことになります。胃液が高い酸性であるのはタンパク質の分解を助ける効果があるのに加えて、感染防御にも役立っているという面があります。ウイルスや細菌の多くは胃液の高い酸性の環境では生きられないものが多く、感染防御の上で食べ物や空気を介して身体の中に入ってきてしまうウイルスや細菌を死滅させるのに大きな役割を果たしています。そのため、ネキシウムには投与期間に制限が定められており、8週間が最長期間として定められています。効果が強力だからこそ、長期間に渡って飲み続けてしまうことにリスクが大きいということはネキシウムを使用する上で知っておくべきことです。